キリムの今  
 

遊牧民が自分達の生活のために作った素朴な織物が、世界的に工芸品として認められインテリアとして注目をあびるようになったのは、いつ頃からでしょう。

今では世界的にキリムコレクターがいて、時々「サザビーズ」などのオークションで、高値で取引されるほどです。

日本でキリムを目にするようになってまだ20年も経っていませんが、欧米では古くから注目されていました。

ここ40〜50年の間にヨーロッパ・アメリカ、そして日本へキリムは世界中に流出しました。

今やアンティークキリムはおろか、オールドキリムの逸品もどんどん見つけにくくなっているのが現状です。
そして見つけたとしても、高値で中々手が出せないくらいです。 産地によって、もう探しても出てこなくなったり、希少価値が上がるといきなり値段が跳ね上がるのです。 逸品物のアンティークに至っては出会うことさえ難しくなってきました。

輸出用に作っている安価なニューキリムもありますが、長い時を径て味わいの出たオールドキリムやアンティークキリムの魅力にはかないません。 古いキリムにしか見られない色もあります。 キリムは生活用品であり、母から娘へと口伝えで教えられてきた為、古い資料などなく何の植物でどの位の時間で染めたとか・・・伝わりきってないのです。

ニューキリムでも、天然染料を使い質の良いものを作ろうとしているプロジェクトもあります。 アンティークキリムのリプロダクトですが、ただ、あの風合いが出るまでに何年かかるのでしょうか。